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プロフィール
HN:
Rivell
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1985/05/07
自己紹介:
Mail
 rivell@hotmail.co.jp
質疑応答、証人喚問、
諸行無常の語り、他、森羅万象
ご用件はこちらまで

HN:River + tell
 名前の一文字目を英語意訳分解、
 その後合成したらこうなった。
 
 Riverは部首のさんずいから。
 Tellは「電話」じゃなく
 告白の「告」なのであしからず。

2nd HN:アオシソ
 気分によってたまに使う。
 ファンタシースターという昔のRPGに
 あおじそラッピーってキャラがいたんですよ…。

Favorite
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フラフラしたって良いじゃないかよ。
それでも記事は書くんだから。
大丈夫、僕の場合は。

全然大丈夫じゃない。
やはりやっぱり年明けの更新が遅い。
ブログタイトルの「Bloomed Water」を「湧き水」とでも訳してみるのならば、
毎年、1月だけはどうしてか干からびる。
これじゃ枯山水だ。
もはや意味が違う。

ところで、「やはりやっぱり」なんて表現を取りましたが、
この「やはり」と「やっぱり」という単語。
こいつらはかなりずるい。副詞の中でも一二を争う狡猾さだ。

例えば「取り敢えず」だったら、
「差し当たり」
「差し詰め」
「一先ず」
と、同類型の語句がいくつかある。

「例えば」だってそうだ。
「仮に」、「或いは」。
これらが類語に挙げられると思う。

にも関わらず、事前に提言した内容への肯定的証明を為す副詞としては、
「やはり」と「やっぱり」しか常用内には在りやがらない。
いや確かに、「果たして」とか「案の定」とかも場合によっては有りなんだけど、こいつらはけれどニュアンスが違う。
それにお前らは結果というか結末を含めているから途上じゃ使いづらいんだよバカヤロー。

そうすると、やはり「やはり」か、やっぱり「やっぱり」かしかなくて、
けれど二択なら充分だろうと思いつつ、いやそうではなくて、

「やはり」だと硬すぎる、「やっぱり」だと砕けすぎる。

砌の場面に相応しい語句が双方に見いだせなかった場合、そのどちらかに軸を寄せるしか無い。
なんで中間がないんだよ。
極端すぎるだろお前ら。
だから「やはりやっぱり」こいつらはずるい。

一つと一つを足して二で割れば平均が出る。
ってことはこれが中間だろう。
だとしたら「やぱり」ってところか。
そう思ったけれど読みにくいし誤字っぽい。
だから足す所だけで止めてみて「やはりやっぱり」。

そうして得られた教訓は、
極端なものと極端なものを足すとおちゃらけになる。
でした。

新年明けまして随分経ちましたがおめでとうございます。
本年もやはりやっぱりこんなテイストです。
どうぞ宜しく願います。


というか冒頭の枯山水がどうのってくだり
以前にもやったことがある気がするのだけれど、どうだったか。
物忘れが酷いね。良く思い出せない。
来年のことを語ると鬼が笑うって言うけれど、昔のことを思い出すと誰が笑うんだろう。
若い世代かな。いやそれは鬱陶しがるだけか。
じゃあきっと先輩方だろう。「大して変わってねーよ」ってせせら笑う。
大体昔のことって脳内補正かかってるからね。うん。
まぁでも、良く思い出せないくらいなんだから、初披露だと思う。きっと。
デジャヴュだよデジャヴュ。
だからきっと、年明けの更新が遅いっていうのもデジャヴュ。

いや……でも、こっちはアーカイブ見れば一発だからなぁ。
……やはりやっぱり、様式美でした。
お後がよろしいようで。
畏。
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――時間経過と共に熱意が失せて自然消滅
いつもの行動パターンを鑑みれば、「どうせ」と思い至る。
「どうせ」にならないように、ということで、今回は早めに再開。
なんて賢い選択だろう。

【前回の続きから】
いやーこれで一件落着、とほっと胸を撫で下ろし……

が。
踵を返し、家の中に上がった瞬間見たものが一つ。

猫。

……は?

安心しきってがっつり玄関扉は閉めてある。
しかも猫側から見て自分の背中方面だ。
行き場を失った猫は、そりゃもう、当然暴れる。
先ほどのデジャヴュと言わんばかりに家の中を逃げまわる猫。
初めに見た仔猫と同程度の大きさであるその猫。
アジリティも一入で捕まえられる訳が無い。
どうにかこうにか追い立てる形で、玄関まで誘導してみるものの……

→逃げ場
 洗濯機下

格好のアジト見つけてんじゃねぇよおおおおおおお
っていうかキミどこから入ってきたわけ……?
よくよく思い返してみると最初に見た仔猫に似ている。
毛並みはまるっきり一緒だ。

……もしかして親猫を捜しに戻ってきた……?
同時に追い出さなかったのが裏目に出たか……?
いや、でも、最初の猫とはちょーっと顔立ちが違う気も……。

色々と考えを交錯させるも、ここで人間様の餌タイム。
水場・玄関回りから他へ行かないよう、
廊下にバリケードを設置し、洗濯機付近に猫缶&ミルクも与えておいて、一先ず休戦。

食後。
一息ついているとミルクをちゃぷちゃぷ飲む音が響いてくる。
「これはハンターチャーンス!」と息巻いて水場に急行。
が。

いない。
姿形どこにも無く候えば辺りを探してみても尾の一つ見付からず候。

……え?
いやいやおかしいおかしい。
逃げ場ないし。消えるとか有り得ないだろ。

でもどこを探しても結局いない。
洗濯機の下も、風呂場も、玄関の下も、ついでにトイレも、
バリケードの内側にあって、居間からの死角である場所は全て捜索してみたものの、気配すら窺えない状況。

……これは何だ。怪奇譚か?
考えてみれば親猫を追い出した後も、(自分は猫の様子を窺いに足を伸ばしたけれど)母上は玄関前にてがっちり再入ガードしていたし、玄関以外に出られる場所があるならさっさと出て行っている筈だし、こやつの侵入経路が甚だ不明だ。
でも確かに二匹だった。三匹はいなかった。
捕獲作戦の時にそれは確認した。
だから恐らく、玄関以外の別の入口から再突入して来た筈なんだけど……。
いやでも、だから、それならその突入先から出ていけば良いだけの事でしょ?
なんで日中ずっと家の中に居座っていた?
第一、必死に外へ出ようとした様子は、破れた障子が物語っている。

じゃあこの仔猫どうやって戻って来たんだよおおおおお
そして何処に消えたんだよおおおおおお
自慢じゃないけどめっちゃ狭い借家なのっ!
ミルク飲む音がしてから覗きに行くまで五秒と掛かってないのっ!
それなのに完全に姿消すっておかしいだろおおおおおおおい

気付く。
気付いてはいけない場所に目が行く。

洗濯機の奥、排水孔。
直径十センチも無いか、八センチほどの孔。
親猫では確かに通れない大きさだ。
でも仔猫なら……。
いやいや無い無い無い、なんぼ仔猫でもこんな狭い孔入っていける訳が無い。
でも姿見えないし……いやまさか。
そう考えると割と合点が行くんだけど、けれども、この孔の先って……。

おいいいいいいいいいい!?
もしかしてとんでもねー事態になっちまってんじゃぁねぇのかあああ!?

人は概して有事の際に最悪の状況を思い浮かべる。
そしてそれが自らの手に余る状況だと判断すると、現実逃避をするものである。
楽観性が生じるのは時間が経ってからの事で、
この時の自分も、そういう、気の動転した状況にあった。
つまり。

これどうする?
 ・助ける
 ・助ける
→様子見

まだ排水孔に入り込んだって決まった訳じゃないしさ……うん。
そもそもだよ、あんな狭い孔だよ、一瞬で奥まで入っていけるなんて、そんな訳ないよ、うん。
まぁでも、そうすると何処に消えたって話なんだけどさー、
いやそれはほら、餌置いておいてさ、出てきたところでさ、また確認すれば、うん。
間接的に猫殺しちゃったとか洒落になってねーからっ!!

で、現実逃避。
餌をセットしたまま居間に戻る。

暫く。
またしても水場から音。
今度は猫缶を貪る音だ。

覗く。
いない。
戻る。
音。
覗く。
いない。
戻る。
音。

……どうやらこいつ出て来られるらしい。
最悪の状況だけは避けられた……とおもいきや。
ここで母上、無情の一言。
「食べに来てるのネズミなんじゃない……?」
おい待ってくれ。
ここに来て新キャラ出さないでくれ。
いや確かに餌&ミルクの減量が少ないなとは思ったよ。
でもネズミはないだろネズミは……。
無いって言ってくれよ仔猫ちゃああああんっ!

結局、猫の姿は確認できず、また、ネズミである確証も捉えられず。
何も進展のないまま餌だけが減る一方の中で夜も更け行って。

猫が排水孔から出入りしているパターンとネズミであるパターン
双方に有用なブービートラップを「明日」作ろうと決意し、本日はこれにて終戦。
突然舞い込んだ非日常に疲労感を齎されながら、床に就く。

が。
猫もネズミも夜行性だもんねぇ……。
そりゃ素直に寝させてくれる訳がないわな……。
電気を消して暫く。
案の定活発に餌を貪り始める「何か」。

慌てて覗きに行く。
居ない。

寝床に戻って一息吐くと、またしても音がする。
……寝られねーよブルート……。


ここに来て人間様も知恵を絞ることにした。
覗きに行くと消える。
なら覗きに行かなければ良い。
覗きに行くんじゃなくて、居ながらにして見れば良いんだ。
幸い辺りは闇。
「何か」も油断してその身を晒している筈だ。
そこを懐中電灯の光で照らしてやれば良いのだよ。

またしても食事の音が聞こえたこの瞬間。
自室から、隣室の居間へとそっと移動し、棚に置いてあった懐中電灯を手に持つ。
居間の襖は開いている。
居間と水場は、現在、隔てるもののない直線距離だ。
耳を澄まして、まだ音が鳴っていることを確認する。
暗闇の中で位置を確認。
懐中電灯を固定。
照らす。

あ、なんか居たっ!
でかい! いや小さい! いやでもネズミにしてはでかいし毛並み鮮やか!
思った矢先、「何か」はゆるゆると後退する様な動きで洗濯機の下へ。

「逃がすかボケがああああああ!」

即座に母上を呼び、水場の電灯を付ける。
自分はずっと排水孔を睨みつつ、駆け付けた母上に洗濯機下の隙間を覗き込んで貰う。
これでもう逃走経路は塞いだぞおおおおお!

が。
「居ないんだけど」。

な訳ないでしょ。
ちょっと母上、老眼も大概にしておいて下さいよ。
排水孔はちゃんと見てたし、洗濯機下に潜り込んだの見えてたし。
全く、自分が確認するんで良いですよもう。
よっこら……

「居ないんだけど」。

……?
居ないんだけど……?
居ない……んだけど……?

超こええええええええ!
なんだこれ、真面目に怪奇譚かあああ!?
だって他に何処行くのよ!
逃げ場無いよ!
消えたとしか説明付かないよ!

「あ、ちょっと待って、居る!」
「え」

最近の洗濯機はどうか判らないし、
ウチのは確かに古い型なんだけれど、
もしかしたら、新旧とかそういう事じゃなく、
そもそもからしてそういう型の洗濯機なのかも知れなくて、
だから、お宅のご家庭にある洗濯機を想像されてもちょっと困る話で、
我が家の洗濯機は、そういうタイプのヤツだったのよね。
いや自分も今の今まで「そうなっている」なんて知らなかったんだけどさ。

ウチの洗濯機ね、筒状に空いてたのよ、下。
通気性バッチリって言うの?
ともかく、ドラム部分以外がスッカスカだったのよね。
うん。
見えたんだって。尻尾。
自分も確認して見たけど、有ったわ、尻尾。居たわ、猫。

今までの不安が一気に取り越し苦労に変化して、
安堵という言葉じゃ言い表せられない安堵を胸に湛えつつ、
同時に、無駄な懸念を抱いていた自分達に向けて、
「ばっかじゃね~の?」のAAを脳裏に過ぎらせた瞬間。

安心したところで、疲労感がまた一入に襲ってきた。
生存確認さえ取れればそれで良い。
後は明日ゆーっくりお説教もとい外に出してやろう……。
とは言え最悪のケースだけは避けたいので、念のため排水孔には蓋をして、各自寝床へ戻る。
やっと落ち着いて眠れるよパトラッシュ……。

然し。現実と猫はそんなに甘くなかった。
カランカラン、トンッ、コンコンッ、トトンッ、カタンカタン、カラン……

「起きてる?」
「うん」
「聞いてくれ」
「うん?」
「嫌な予感がする」
「うん」

それぞれの部屋から飛び出し、音のする方へ。
もうこの「音のする方」が完全にお勝手なんだけどさ。
嫌な予感どころじゃねーよおい。

お勝手の電気をつけると、お察しの通り。
腹を空かせたであろう仔猫が、まぁ、良い具合にガスコンロの辺りで遊んでくれている。
バリケード、ここに来て全くの無意味と知る。
とか言ってる場合じゃない。
電気つけた瞬間むっちゃ暴れだす仔猫。
捕まってなるものかと狭いお勝手を縦横無尽に駆け抜ける。

で。
人間様二匹の足下をすり抜けて、行き着いた先は。
……。

夜夜中の三時。
怯えた仔猫を中に拵えたまま、
夜逃げでもすんのかって勢いで洗濯機を外に運び出すのであった。

翌日。
外に出し放しておいた洗濯機。
下を覗き込んでも猫の姿は無く、無事、家の外への脱出が成った様でしたとさ。
やれやれ全くだこりゃ。

……。
迷い猫は最初から三匹いたらしい。
最後の三匹目は早い段階で洗濯機下の空洞をアジトとしていたらしい。
だから二匹が顔を出している間も確認が出来なかったし、
出口もやっぱり玄関しかなかった。
田舎の所為か、外出準備の間は玄関を開け放しておく事が多くて、
この日もどうやら母上はそういう行動をとっていたらしい。
その僅かな隙をついて三匹が迷い込み、気付かないまま母上は玄関を閉めた。
その後は冒頭の通り。
というのは推測であるけれど、ほぼ当たっているだろう。

何はともあれ洗濯機の空洞。
これが最大の盲点だったね。
怪奇譚とか馬鹿かって。


……。
昔、ウチで死んだ猫を思い出した。
そいつは生後二三ヶ月くらいの大きさで、本当はもっと経っていたんだろうけれど、
生まれつき身体の弱い猫だったから、成長も遅かったんだと思う。
母上が当時勤めていた職場から預けられてウチに来た。
灰色の可愛いやつで、品種は忘れてしまったけれど、そういう職場だったから、ちゃんと血統書の付いた猫だった。
自分はその頃から猫好きで、そいつのことは過保護といえるほど寵愛した。
身体が弱い癖に活発で、しかも人懐っこくて、一緒にいる間はずっと遊んでいた。
ある朝、寝室から居間に行くと、そいつが畳の上で横になっていた。
触ってみると冷たくて、死んでいるって判ってしまった。

母は元々猫が好きではないみたいだったけれど、
その一件以来、極端な猫嫌いになった気がする。
後悔と言うか、やっぱりそういう情感があるのだろうか。

猫が迷い込んだと知った時、
もしかしたら飼えるんじゃないかなんて、
そりゃ毛一本ほどの願望だけれど、
でも確かに、年甲斐もなくそんな期待を抱いた。
死んでしまったあいつの影を、どこか投影してしまったのかも知れない。


長々しい上にしみじみ終わらせて見せる。

あの時感じた夜の音、君と癒したキズの跡
幾つもの星が流れてゆく、慰めの日々よ――
追いかけても追いかけても
逃げてゆく青写真の様に
メッソドとメッソドの間で吐きまくる
スクリプトの罅よー

...orz

と、悶えていたまでが昨日。
半月ほど掛かり、漸くにしてシステム周りからの脱却が成った。

一つ問題が起き、解決を図ると、今度は別の問題が浮上する。
イタチごっこというのか堂々巡りというのか。
虱潰しにやって行くしかない。
すると、今度は予期しない所でエラーが起こる。
パイロットファイルを作って原因究明、そして修正のスクリプトを組み込む。
「いつまで続けりゃ良いんだ」と煩悶し続けていたけれど、
どうにかこうにか、月度内に完成。

残すはシナリオ中の打ち込みとデバッグ、ほか、販促関連のもの。
頑張れば霜のある内には終わるだろうか。
ということでちょっと安寧安息。


ところでこの間に、我が家でちょっとした事件があった。
先日のこと。
その日は家の周りでやけに猫の鳴き声が多く聞こえた。
初めの内は「お盛んな季節ですなぁ」程度だったのだけれど、
無性の猫好きである自分、何度目か鳴き声が聞こえた時に、思わず顔を出しに行く。
しかし何もない。
庭にも道の端々にも、全く猫の気配がなかった。
あれまと思って引き返し、スクリプトに苦悶していると、またしても鳴き声。
出て行ってもやっぱり姿は見えないし、引き返すと鳴き声が再び聞こえ始める。
いい加減集中力が削がれるだけの気がしてきてヘッドフォンから大音量で曲流して作業作業
いやまぁ、大音量BGMで脳内フルグルーヴな時点で集中力なんてお察しなんだけど、いやまぁ、うん。

夕方。
出かけていた母上が帰宅。
その第一声が悲鳴から始まる。
ヘッドフォン突き抜けてきた叫喚に、すわ何事かと玄関へ向かってみると、
「なに、連れてきたのあんたなの!?」

……はい?

開口一番なんですか。
意味の判らない言葉を投げかけられてポカーンとしている自分
と、目の端で素早く動く黒い影。
追ってみると猫。
それも生後半年くらいの、小さいとも言え大きいとも言える仔猫。
なぜか居間の畳の上で逃げ回っている。

いやウチ猫飼ってないし。
どういう状況なんだよこれ。

母上が慌てた様子で捕まえに行ったものの、
或いは手の間を、或いは足の間を、俊敏に潜り抜けて行く仔猫。
懸命に逃げ道を塞ぐ母上。
その上を抜けてゆく仔猫。
状況理解に乏しい中で繰り広げられる死闘。
端から見ていてかなりシュール。

軍配は言わずもがな猫。
居間から飛び出し水場の方へさささっと。
そのまま洗濯機下の、あるかないか空間に引っ込んでしまった。
人間は日本刀を持ってようやく猫と対等に戦える
まさかこんなところで大山倍達の言葉が脳裏を過るとは。


「帰って玄関上がったら、目の前に猫が居た」という母上談。
昼間からの異様に近く、そして多い、猫の鳴き声。
そして、いつの間にか破れていた居間の障子。

どうやら迷い込んだまま出られなくなっていたらしい。
鳴き声が頻発し始めた時間からして、しかも結構長い間。
ごめんよ。本当に、全く気付かなかった。
ヘッドフォンしてたのが裏目に出たね、うん。

結局どこから迷い込んできたのか?
入れるのに出られはしないのか?
いくつか疑問を残しつつも、状況が理解できたところで捕獲作戦。

とは言え。
どうにも警戒されているらしく、それ以降ずっと洗濯機の下に隠れている。
手を伸ばしてみても届く範囲じゃないし、警戒されているから、なおのこと奥へ行かれる。
強行軍は諦めて、さっくり懐柔作戦もとい捨てがまり戦法に切り替え。
おびき出すための猫缶と牛乳を買ってきて洗濯機の前にセッティング。

しばらく伺っていると、やっぱり腹が減っている様子。
数分の静寂の後、ちょろちょろと仔猫が顔を出してきた。
が。

「ちょっと大変! 見て! 二匹いる!」

……は?

あ。本当だ。二匹いる。
しかも一匹超でけぇ。親猫じゃん。
おたくら親子でなに迷い込んで来てんのおおおおお。

しかしながら流石の母上。
仕事で猫の飼育をしていた経験があったためか、動転しつつも仔猫の方をガッツリと捕まえる。

そして自分にパス。
いやまて俺猫アレルギー。
っていうかそれ以前にこいつすげぇ暴れる。
痛い。凄い痛い。
えなにこいつ、身体180度捻って引っ掻いてくるんだけど。
猫ってすげええええ!

冷静に手を離す。
無理だから。流石に無理だから。

親猫は洗濯機下に引っ込んでしまい、仔猫は玄関の下に遁走。
捨てがまり戦法、失敗。
失敗したら後は仕方ない。
強行軍に敷き直し。
取り敢えず玄関扉を開けておいて燻り出し。

十分、二十分と死闘を繰り広げ、なんとか仔猫一匹脱出。
その後、親猫も後を追うように脱出。
隣の家の子どもが「猫、猫」騒いでるのを見て、
いやーこれで一件落着、とほっと胸を撫で下ろし……

が。
踵を返し、家の中に上がった瞬間見たものが一つ。

猫。

……は?

【長くなったんで続きは後日】
咽返る土の匂いが溜まらなく良い。
湿気の中で時折来る涼しさが心地良い。
雷の轟音が妙に楽しい。

金属が濡れると出るのだろうか、PCから漂う、ツンとした酸臭。
あれも良い。
考えてみればガソリンスタンド特有の匂いも好きだ。
どうも自分は匂いフェチらしい。

そんな事を考えていると、豪雨はいつの間にか止んでいた。
今は扇風機から冷涼な風が伝わってくる。
幾分か部屋の中も穏やかな気温に落ち着いたようだ。

今日は然し凄かった。
雷が得も言われぬ凄さだった。
雷ってのは光ってから音がなるまでの間隔が長いほど遠くで落ちているらしくって、それはつまり光速と音速の差なんだよ、とかいう話を、物理学なんて概念を知らない小学生の時に聞かされた覚えがある。
ただ、子どもながらに相関関係についてだけは覚えていて、雷光が出ると、ついつい雷鳴までの時間をカウントしてたりした。

今もたまにやる。
けれど今日は無理。
怖いとかそういうんじゃなく。
ナイフ持ち替えからのリロキャン・ノースコープくらいなQSっぷり。
数えてる間もなかった。

「落ちないだろうなぁ、落ちたらやべぇーよなぁー」

なんて考えながらPCの電源を切るべきか切らないべきか一寸。
結局、まぁ、大丈夫だろうと高を括って作業続行。
結果的に雷撃直下なんて事態には陥らなかったけれど、こういうチキンレースを行えるのも、今年は精々あと一度あるかないかだろう。

雷が激しくなると梅雨が明けるなんて言う。
まぁそうなんだろう。
稲光とも言うくらいだ。
雷が稲の成長期を教えている。
梅雨が明け、夏が来て、稲が背を伸ばす。

なんだか今年も暑いらしい。
昨年の夏終わりには「来年は冷夏でしょう」と聞いた気もするけれど、年が変わってみたら「今年の夏も暑いでしょう」。
おいおい、どれだけ振り回せば気が済むのかい。

『少しずつ……「宿命」がぼくを気づかないうちに取り囲んで』
『希望で一瞬だけ喜ばせておいて……最後の最後でぼくを見捨てるんだ』。

いやぁ、ジョニィは良く言ったものですな。
別世界とは言え流石ジョースターの血統。

……。

記事を書いている途中で、また、鼻を刺す機械臭がした。
多分基板の匂いなんだろう。
メモリを取り替えた時、マザーボードに近付いたら香った気がした。
そういう匂いが湿気に乗ってやってくる。

きっとこれが残滓。
他にも何かあるかも知れないが、今の僕に取っては、これが梅雨の残滓だ。
喉元を過ぎた飲食物はもう戻ってこないし、舌には微かばかりの後味が残るだけ。
夏の到来を前にちょっとだけ吟味しておこう。

それもきっと、煙草の紫煙に掻き消されるのだろうけれど。


取り敢えず……
猛暑うぜえええええええッ!!

ami_before.jpg
Before

ami_after.jpg
After

33d1e39e.jpg
デデーン
はい。
新作です。
紛うこと無く新作です。

いやまさかね、自分もこんなに長く引っ張るとは思ってなかったんでね。

『神寂れたその中で』のアペンド作
『~君と出逢った夏の眇~(副題)』。
よーそろー。

出落ちに使った主人公"阿美"の立ち絵差し替えの他、
一枚絵とシステムボタン、また、エピローグシナリオ『祀り篇』を加えての完全版となります。
完全版の割に色々と瑕疵があるのは気にしない


絵を描くのがものっそい久しぶりで、
且つ、色の塗りが前提だったこともあり、
様子見感を強めに出して描いたビフォア阿美。
当時は製作に必死だったので(目を背けていた事実がありつつも)生半に気付かなかったのですが、
冷静になって見てみると、いやぁ、まぁなんとも。

相方も何も文句を付けてこないので大丈夫だろうと思いつつ……
後で訊いてみると「俺は好きだけどね」と裏のある言い分。
先生、洒落にならないところで穿った見識放つのやめてください。
そこはガチ勝負で行くところでしょうが。

閑話休題。

散々「新作出来てるよ!」って引っ張っておいて、
アペンド版でしたーってオチだけじゃ双方物悲しい何かがあるので……
一応、というか、真面目に、というか、
完全新作の方も順調に遅延しながら製作に当たっております。

そちらの方は今夏にも完成すれば良いかなぁ……と言った感じですが。

閑話休題。

今作は『神寂れたその中で ~君と出逢った夏の眇~』が正式タイトルになります。
副題に関して色々と迷ったのですが、この形で行くことにしました。
やはり『夏』といえば、『君』そして『出会い』。
特に夏と君、この連番は切っても切れない相互関係にあるのです。

「君がいた夏は遠い夢の中」
「君と夏の終わり、将来の夢、大きな希望……」
「いつか君をさらって (中略) 終わりなき夏の誘惑に」
「みんな夏が来たって浮かれ気分なのに、君は一人……」

夏を代表する有名な曲の中にも、多く、この『夏』と『君』の組み合わせが存在している。
そして、総じて出会いに関係した歌詞である。
つまり……

ごめん長回しする程の考察用意してなかったわ。
まぁ、つまり夏って言ったら君であり出会いな訳で。

夏は知的めいて凝った綴りよりも、下世話で直球的な綴りの方が似合いますので、
君、夏、出会い、これらステレオタイプを盛り込んで、後は警句の様に短くまとめ上げれば、それらしい感じが出るかなと。

閑話休題。

今回も委託販売はDLsite様をメインとさせて頂いているのですが、
どうにも修正版については判断が厳しいらしく、
新作としては審査の受付が通らず。
無印版の差し替えということで委託販売に至りました。

当然新作情報にはあがらず、
ひなびた定食屋が店内にひっそり貼った『冷やし中華はじめました』といった感じで、
そりゃ店に入った時点である程度腹の座り決まってるんだから注文されるのも珍しいよなっていう。
全くもってやれやれな感じでござーます。

販促については色々と考えよう……
と、思いつつ、
マジで、ガチで、リアルで、初動開幕ダッシュが一番大事と思い知らされた一件でしたとさ。

閑話休題。

えー。
今回の記事、全体的に手抜き臭が半端ないですが。
新作に関連した総執筆量の概算が200万字超だった、っていう、
軽く目眩が起きそうな事態に陥ってまして
「ブログなんぞまともに書いてる場合かああああ」な状況なのに、
フォーセイクンワールドのオープンβが始まったと聞いて
ついつい手を伸ばしてしまった現状

なおのこと「こんな零細ブログで宣伝したって変わるかあああ」感に拍車がかかり。

……。
まぁ頑張ります。
色々と。

閑話休題。
草々。

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